カテゴリー別アーカイブ: 音の力

黒鍵

ライアのレッスンの今日、面白かった。

ライアでは、ピアノでいう黒鍵とシとミを左手が担当する。
抱える左手が弾きやすいように外側に出ているから。

今日はその黒鍵の練習をしたのだけど、
黒鍵だけの音階を奏でると、眠くなるのだ。

曲を弾いてから黒鍵に戻っても眠くなるので間違いない。

今、白鍵のペンタトニックのライアを弾いても眠くならないけど、
短調の好きな曲を聴くとほわわ〜んってなるんだよね。
そうすると、やはり黒鍵の半音が作用しているとしか思えない。

面白いなぁ。
だから音はやめられない。

自分の音

こんにちは!「音と愛でHappiness Lifeを生きる」おとです。

先日、ライアを習っている先生の音楽教室の発表会がありました。

発表会

幼稚園くらいの子から音大生、そして大人まで。
音響の素晴らしいホールで音楽に親しむ素晴らしい時間でした。

そこで気づいたこと。

奏でる音って、本当に人によって違う。自分の音ってあるんだなぁ。

「上手」な音はあるんです。
これは歴がながかったり、一生懸命間違えないような練習をしたりするということで出せる音。
多分比較的目指せば誰でもが(そこには練習は必要だけど)出せると思う音。

 

その中で目を惹く・・・いや耳を惹く音っていうのがあるんですね。

「あぁこの子はピアノと相思相愛なんだなぁ。ピアノを惹くことが世の中に求められている子なんだなぁ」って思うくらいに。
のだめってこういうことか!って思える音に気づけたのは本当に幸せでした。

 

小学校3年生の彼女の大ファンになってしまいました^^

 

そして実はこの日は私にとっても特別な日。
ひとりでステージに立って来ました。楽器でのひとりステージは初めて!
ライアで2曲を弾いてきました。

ライア

 

緊張もしたし、間違えたけど、自分が好きな音は出せたことはよかったなぁって思います。
音色とか、美しい音粒を出すことは昔から拘っているところなのです。

これからもいろんなところで弾きたいと思います。
そろそろオリジナル曲の制作も。
ここで弾いたライアも当日弾いちゃうトークライブをやりまーす。

 

9月16日(日)トークライブ「自分らしくHappyに生きること」

ゲストのお話、そしてライアも弾きます。ワークもやりますよ^^
夜はそのまま音場~oTo Bar~として懇親会を楽しみましょう。

詳細はこちらから
http://otatomomi.com/archives/445

きてね~^^

普通っていうこと

最近、ライアの練習をがっつりやっているので2日に1度くらい爪を切ってるのです。
少しでも伸びると弦に干渉して変な音がでちゃうのからなのですが、これがぱっと見すごい深爪状態になります。
もう弦楽器を弾き始めて25年以上、少しずつ慣らして言ったので痛みはありません。

「普通」に考えたら短すぎるなぁ、爪の健康云々って言う場合には明らかに「切りすぎ」で「良くないよ」って言われる短さだと思います。
ん?普通ってなんだろ。爪の長さの正解なんてあるのかな?
とふと考えました。

理想はあるのだろうけどそれを普通とか正解としてしまうと、それ以外は間違いとして捉えられてしまう。
単なる基準値でしかないものが正解になるのはまったく別の問題だなぁと思うのです。

私にとっては爪が正しい場所に正しい長さであることよりも
ライアや弦楽器で美しい音を出すことが「普通」で「正解」。
ここにあるのは自分の基準です。

こういうことっていろいろあって、例えば睡眠。
私、昔から睡眠が浅くて夜中に2,3度起きることは普通。
4,5時間睡眠もザラにあるし2,3度起きるってことは、1時間ちょっとで必ず目覚めるってこと。
これが普通だと思っていた数十年。

「中途覚醒」って言葉を知りました。

えっ睡眠障害の1つとされちゃったりすることもあるみたいじゃないですか。
すぐ眠れるならいいけど、そのあと眠れなかったらあまりよくないの?
そんなことを知ったが故に「私、病気なのかもしれない!」って思っちゃいました。

これも一定の基準を知ることで、そこからはみ出したら「正解ではない=病気」って思考だなって思うんです。
睡眠だって個人差がありますよね。
短くてもOKな人、途中で起きちゃう人、沢山寝ちゃう人・・・
基準はあくまでも基準でしかなくて判断材料ではありませんね。

 

「自分の基準は自分の中にあるんだなぁ」

そんなことを考えながら、深爪の指先をジッと見つめるのでした。

7弦とはいっても

手彫ライア

 

前の投稿で作った工程を紹介いたしましたが、この7弦があなどれません。
ペンタトニックと言って、レミソラシという5音+上のレミの7弦なんです。

作った当日にふと弾けたのが「メリーさんのひつじ」

その後、アレコレ弾いてみたらこんなに弾けたのです。

メリーさんのひつじ
ぞうさん
チューリップ
ホタルの光
さくらさくら
Amazing Grace
トンボのめがね
かごめかごめ
お馬のおやこ
てるてるぼうず
茶摘み

上を向いて歩こう
君に、胸キュン。

なかなかの曲数です。

少しだけ音をアップしますね。

まずは、ぞうさん。

そして上を向いてあるこう

こちらは大型ソプラノライアでの演奏です。
実は9月に発表会があるのですが、その際にはこの演奏に更に伴奏部分も入れて演奏予定です。
現在がんばって練習中です。

 

静かにじんわりと染みこむ音で、派手さはありませんがリラックスできます。
またアップしていきまーす。

ライア製作記

ライアという楽器をごぞんじですか?

ハープのように直接弦を弾きますが音が鳴る仕組みが少し違う楽器です。
7弦から50弦を超えるものまで様々です。

詳細はwikiを
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC

で、この7弦の小さなライアを手作りしてきました。
出来上がったライアはこんな感じ

ライア完成

 

これを1枚板から作るのです。
いろいろ決まりがあるなかで どんな形にしたいかデザインします。
私のテーマは「水」

型紙

できそうかどうか先生がチェックしてくれます。
OKが出たら木材に型紙を写します。

この木を使って作ります

実は横幅をちょっと増やしたくてできるだけ広い木材を選んだりしました。
多少融通が効くのが手作りのよいところですね。

外枠と、内側の大きな穴は先生が糸のこで切り出してくれます。
先生は、シュタイナー教育を軸とした様々な活動をされている福岡 ペロルの代表 井手さんです。

切り出し中

こんなところからスタートです。

いよいよスタート

真ん中あたりからどんどん彫っていきます。
1日目終了時でこんな感じ・・・あれ?終わるの?あと3日・・・・(滝汗)

1日目終了時

そうそう、使う道具はこれだけなのです。
木槌とノミ。なかなかすごいでしょ。

彫る道具はこれだけ

 

2日目からは朝からガンガン掘り進めます。カーンカーン!と音が鳴り響いています。
今回は、幼稚園のお母さん方中心の会合に入れてもらっていたのですが
みなさま素敵な女性ばかりで仲良くしていただけました。
自分が普段交流ない方とご一緒できるのは刺激になりますね~
2日目の最後はこんな感じ。左が表、右が裏です。

2日目最後表 2日目最後裏

周りの人はどんどん小さくなっていっているのに、私のライアはなんで全然彫れないの?と思っていました。
最後の1時間で、「あっ、もっと思い切って削っていいんだ!」ときづいて
なんとかここまで

果たして残り2日でできるのか・・・とちょっと不安になってきました。

 

そして3日目も黙々と彫り続けます。
が、いい加減腕と肩がバリバリです。
3日目の最後はこんな感じ。左が表、右が裏です。

3日目最後(表) 3日目最後(裏)

コツを掴んで来て、1日目2日目とは段違いの進みっぷりだと思いません?

彫っていくうちに全体の形や仕上がり感が見えてくるのもあって、かなり完成に近づきました。
この日は持ち帰って細部を手ノミで削ることにします。
(手ノミとは木槌を使わずにノミを彫刻刀のように使って彫る方法です。
凹凸をなくしたりすることをメインに行いました。)

さて、いよいよ最終日です!
午前中、仕上げをがんばってこんな美しく。
様々な仕上げ方法がある中、先生の助言もありヤスリを使わず
ノミとナイフだけでなめらかにしました。
最終系、左が表、右が裏です。

彫りはほぼ完成(表) 彫りはほぼ完成(裏)

もう弦を通す穴が開いているのがわかりますね(上の裏の写真です)

 

仕上げに蜜蝋のオイルを塗っていきます。

オイル乾かし中

少し色が濃くなりました。
まだ弦を巻きつける金具などがありません。

金具を入れて(これも手作業)弦を張っていよいよ完成!

完成!

チューニングしたら後はずっと抱えてポロポロ弾いていました。
いやぁ本当に大変でしたが、楽しい4日間でした。

私は大型ソプラノライア(35弦)が手元にあるのですが、
この小さな7弦のライアは格別。自分で削ったので愛着があります。

終了後は数名で打ち上げに。

先生とマイライア達

井手先生、ご一緒してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

長い製作記をここまでお読みくださったみなさまも、本当にありがとうございました。
次の更新では音をアップしますね♪