普通っていうこと

最近、ライアの練習をがっつりやっているので2日に1度くらい爪を切ってるのです。
少しでも伸びると弦に干渉して変な音がでちゃうのからなのですが、これがぱっと見すごい深爪状態になります。
もう弦楽器を弾き始めて25年以上、少しずつ慣らして言ったので痛みはありません。

「普通」に考えたら短すぎるなぁ、爪の健康云々って言う場合には明らかに「切りすぎ」で「良くないよ」って言われる短さだと思います。
ん?普通ってなんだろ。爪の長さの正解なんてあるのかな?
とふと考えました。

理想はあるのだろうけどそれを普通とか正解としてしまうと、それ以外は間違いとして捉えられてしまう。
単なる基準値でしかないものが正解になるのはまったく別の問題だなぁと思うのです。

私にとっては爪が正しい場所に正しい長さであることよりも
ライアや弦楽器で美しい音を出すことが「普通」で「正解」。
ここにあるのは自分の基準です。

こういうことっていろいろあって、例えば睡眠。
私、昔から睡眠が浅くて夜中に2,3度起きることは普通。
4,5時間睡眠もザラにあるし2,3度起きるってことは、1時間ちょっとで必ず目覚めるってこと。
これが普通だと思っていた数十年。

「中途覚醒」って言葉を知りました。

えっ睡眠障害の1つとされちゃったりすることもあるみたいじゃないですか。
すぐ眠れるならいいけど、そのあと眠れなかったらあまりよくないの?
そんなことを知ったが故に「私、病気なのかもしれない!」って思っちゃいました。

これも一定の基準を知ることで、そこからはみ出したら「正解ではない=病気」って思考だなって思うんです。
睡眠だって個人差がありますよね。
短くてもOKな人、途中で起きちゃう人、沢山寝ちゃう人・・・
基準はあくまでも基準でしかなくて判断材料ではありませんね。

 

「自分の基準は自分の中にあるんだなぁ」

そんなことを考えながら、深爪の指先をジッと見つめるのでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です