ライアという楽器をごぞんじですか?
ハープのように直接弦を弾きますが音が鳴る仕組みが少し違う楽器です。
7弦から50弦を超えるものまで様々です。
詳細はwikiを
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC
で、この7弦の小さなライアを手作りしてきました。
出来上がったライアはこんな感じ
これを1枚板から作るのです。
いろいろ決まりがあるなかで どんな形にしたいかデザインします。
私のテーマは「水」
できそうかどうか先生がチェックしてくれます。
OKが出たら木材に型紙を写します。
実は横幅をちょっと増やしたくてできるだけ広い木材を選んだりしました。
多少融通が効くのが手作りのよいところですね。
外枠と、内側の大きな穴は先生が糸のこで切り出してくれます。
先生は、シュタイナー教育を軸とした様々な活動をされている福岡 ペロルの代表 井手さんです。
こんなところからスタートです。
真ん中あたりからどんどん彫っていきます。
1日目終了時でこんな感じ・・・あれ?終わるの?あと3日・・・・(滝汗)
そうそう、使う道具はこれだけなのです。
木槌とノミ。なかなかすごいでしょ。
2日目からは朝からガンガン掘り進めます。カーンカーン!と音が鳴り響いています。
今回は、幼稚園のお母さん方中心の会合に入れてもらっていたのですが
みなさま素敵な女性ばかりで仲良くしていただけました。
自分が普段交流ない方とご一緒できるのは刺激になりますね~
2日目の最後はこんな感じ。左が表、右が裏です。
周りの人はどんどん小さくなっていっているのに、私のライアはなんで全然彫れないの?と思っていました。
最後の1時間で、「あっ、もっと思い切って削っていいんだ!」ときづいて
なんとかここまで
果たして残り2日でできるのか・・・とちょっと不安になってきました。
そして3日目も黙々と彫り続けます。
が、いい加減腕と肩がバリバリです。
3日目の最後はこんな感じ。左が表、右が裏です。
コツを掴んで来て、1日目2日目とは段違いの進みっぷりだと思いません?
彫っていくうちに全体の形や仕上がり感が見えてくるのもあって、かなり完成に近づきました。
この日は持ち帰って細部を手ノミで削ることにします。
(手ノミとは木槌を使わずにノミを彫刻刀のように使って彫る方法です。
凹凸をなくしたりすることをメインに行いました。)
さて、いよいよ最終日です!
午前中、仕上げをがんばってこんな美しく。
様々な仕上げ方法がある中、先生の助言もありヤスリを使わず
ノミとナイフだけでなめらかにしました。
最終系、左が表、右が裏です。
もう弦を通す穴が開いているのがわかりますね(上の裏の写真です)
仕上げに蜜蝋のオイルを塗っていきます。
少し色が濃くなりました。
まだ弦を巻きつける金具などがありません。
金具を入れて(これも手作業)弦を張っていよいよ完成!
チューニングしたら後はずっと抱えてポロポロ弾いていました。
いやぁ本当に大変でしたが、楽しい4日間でした。
私は大型ソプラノライア(35弦)が手元にあるのですが、
この小さな7弦のライアは格別。自分で削ったので愛着があります。
終了後は数名で打ち上げに。
井手先生、ご一緒してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
長い製作記をここまでお読みくださったみなさまも、本当にありがとうございました。
次の更新では音をアップしますね♪